映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「ローン・レンジャー」

日本でテレビドラマ版が放映されたのが1958年というから、私が中学2年の頃で、毎回楽しみに観ていた。
「ハイヨー、シルバー!」や「キモサベ」は流行語となっていた。
主題曲の「ウィリアム・テル序曲」が印象的で、元気が出たものだ。

その翌年にはカウボーイ西部劇「ローハイド」が登場し、こちらに夢中となった。
ウィリアム・テル序曲」に代わって「ローレン、ローレン、ローレン、・・」という主題歌で、元気に。
若きクリント・イーストウッドが脇役でレギュラー出演していた。
また同時期には、スティーブ・マックイーン主演の賞金稼ぎ「拳銃無宿」もはじまり、西部劇全開で、チャンネル争いもなく兄弟3人そろって観ていた。

今回の映画版では、主役はローン・レンジャーアーミー・ハマー)ではなく、トント(ジョニー・デップ)というのがミソ。
ここにジョニー・デップの個性がにじむ。
年老いたトントが、先住民の視点で語る。
いつの世も戦争は、豊富な資源争いから始まり、悪人退治という大義名分をひきさげて進む。
白人襲撃を先住民が起こしたことにする陰謀。
先住民たちの悲劇もきちんと描く。

あの主題曲も、ここぞという場面に登場し、嬉しくなる。
見せ場もたっぷりの娯楽大作だ。