映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

輪廻

「日本人初、全米ナンバー1を獲得した清水崇監督の最新作」が「輪廻」の映画宣伝文句。
「全米ナンバー1」とは、毎週公表される全米映画興行収入がその週に第1位であったということを指す。
清水監督が自らの作品をハリウッドでリメイクした「THE JUON 呪怨」がそれ。私の記憶では、アニメ「ポケットモンスター」映画版以来の全米興行収入ナンバー1の快挙。

優香がホラー映画初主演ということもあって観たが、映画館はがらがらで、思わず空席である座席の後ろから手がにびてくるのではないかという妄想のほうが怖かった。
ホラー場面がちりばめられてはいるが、話の展開が読めないサスペンスの要素が見どころ。
優香は演技ひとつひとつがオーバーアクションで、この手の映画に合っている。 



この映画にはヒッチコック監督の1960年作品「サイコ」を想起させる場面がある。

「サイコ」は高校時代に観たが、ほんとうにびっくりした。
ファーストシーンがジャネット・リーのベッドシーンだし、そしてシャワー室での殺人、あの予想もしなかったラストシーン等、驚愕の連続であった。
ハリウッドメジャー映画で大女優の下着姿のベッドシーンや全裸のシャワーシーンはそれまで見たこともなかったし、主演女優が映画の半ばで殺されてしまうなんて考えられなかった時代。
その当時の衝撃はすごかった。私には「ショック映画」だった。

その後ビデオやDVDで何度か観ているがホラー映画というよりサスペンス映画としての面白さに堪能している。
観るたびに、新しい発見があり、映画の語り口やテクニックのうまさに感心してしまう大好きな映画である。



「サイコがサイコー!」というのはおやじギャグねた。