久しぶりに重量級の韓国映画を観た。 登場する人物たち全員がイライラ。 そんな背景を映しとりながら、ドラマは疾走する。 この映画の魅力は、これに尽きる。
脚本・監督は、これが第1作だというナ・ホンジン。
注目の大型新人といえる。
21人も犠牲となった実際の連続猟奇殺人事件をもとに
殺人鬼と彼に捕らえられた女の生存を信じて追跡する
元刑事の対決を描くホラー・サスペンス映画。
韓国映画特有のむごいシーンもあるが、
思い通りには商売できずにいらつくデリヘル経営者、
病気でも休めないデリヘル嬢、薄気味悪い殺人鬼、
怠惰な警察、規則どおりの検察、
二転、三転と最後まで持続する緊張感がたまらなく映画的である。