映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

THE有頂天ホテル

今年3月に渋谷パルコ劇場で、歌舞伎初挑戦となる「決闘!高田馬場」を書き演出する今絶好調の三谷幸喜監督の映画最新作。

面白い。リアルタイムで進行する2時間余、飽きさせない。

これでは、正月ぼけにまた逆戻りだ。



ホテルに、「人々が集まり、そして出て行く--」は、1933年製作の米映画「グランド・ホテル」の名セリフ。同一場所に、同一時間に集まった群像劇を、この映画題名から、<グランドホテル形式>と呼ばれている。スターの顔見せにぴったりで、スタジオ撮影が主流であったトーキー初期の代表的なシナリオ構成。

「THE有頂天ホテル」も、ホテル内だけの設定だが、カメラは縦横無人にホテル内を駆け巡り、豪華キャストの演技に、大笑い。ひとりひとりがきちんと描かれているのが、三谷ワールドたるゆえんであろう。

そして、映画「グランド・ホテル」へのオマージュも忘れていなかった。