映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

何度も繰り返し観てしまう映画

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DVDやBDが普及しWOWOW録画が可能になってから、同じ映画を何回も観ることがある。
どうして何回も観てしまうのだろうか?

これまで10回以上観ている映画は、
駅馬車」1939年 ジョン・フォード監督
「裏窓」 1954年 アルフレッド・ヒッチコック監督
彼岸花」1958年 小津安二郎監督
北北西に進路を取れ」1959年 アルフレッド・ヒッチコック監督
「サイコ」1960年 アルフレッド・ヒッチコック監督 

飽きずに観れるこれらの作品に共通していることは、何より面白いストーリーの脚本が優れ、それを緻密な演出と的確なカメラワークが支え、かつ役者のキャラが輝いているということではないか。
 
駅馬車」は、ビデオ全盛時代から一番多く観ている作品。
サラリーマン時代に、仕事疲れなど特に落ち込んだ時に観ると気持ちがスカッとして、また明日から頑張れるという私の特効薬だった。
ストレスがなくなった退職後はあまり観ていないが、やはり胸躍る西部劇で、また観たくなる。

彼岸花」は、小津初のカラー作品だ。
赤を配した色彩設計と美しい山本富士子の着物姿を観ているだけで幸せな気持ちになる。
ユーモアと格調、佐分利信演ずる父親像は何度見ても飽きない。
定年退職後は小津監督作品を繰り返し観るようになった。

天才監督ヒッチコック作品が3本。
一番好きな監督で、観るたびに新たな発見がある。
計算尽くされた展開で、観ている間止まない緊張感やサスペンス感が
たまらなく良い。
映画ファンを唸らせる職人芸の味わいも楽しめるので、何度も観たくなる。