映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「ナイト&デイ」

「ナイト&デイ」は、これだけでは、
味もそっけもない「邦題」だ。

"NIGHT AND DAY"といえば、私の年代では、コール・ポーターを描いた映画(邦題「夜も昼も」)とその名曲を連想する。
”いつも、一緒に・・”という愛のスタンダード・ナンバーだ。

ロイ(トム・クルーズ)がジューン(キャメロン・ディアス
に言う、
「“いつか”というのは夢が叶わないこと」。

だが、ジューンは、この”いつか(SOMEDAY)”を、
”いつも(NIGHT AND DAY)”にへと夢を叶えるべく大奮闘。
そして最後は、”いつも、一緒に・・”となる。

また、ロイの本名は、NIGHTではない”KNIGHT”で、まさに”騎士”だった。

このように、この原題(KNIGHT AND DAY)に込められたようなセンスや<しゃれっけ>が、この映画の真髄。

ふたりの会話が楽しい。
話は荒唐無稽だが、このセンスは、好きだなー!

予告編では、”謎の男、それとも、騎士(KNIGHT)”と、出るが、邦題からは、読み取れない。

昨年「3時10分、決断のとき」を観て、西部劇ならではの撃ち合い場面や画面にみなぎる緊張感に感心したが、これでジェームズ・マンゴールド監督は、私のごひいき監督となった。

久しぶりに、息もつかせぬ楽しいコメディー・サスペンス・アクション映画を堪能した。