映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

なつかしの映画

秋日和

この季節、秋になると、むしょうに小津安二郎監督の映画が観たくなる。 私が学生時代に封切りで観ていた小津作品が「彼岸花」「秋日和」「小早川家の秋」「秋刀魚の味」というように”秋”が連想されるからだろうか。 ということで、DVDで「秋日和」を観る…

クリント・イーストウッド賛

今週のNHK「BS映画劇場」は、クリント・イーストウッド特集。 私がクリント・イーストウッドを初めて観たのは、テレビ人気シリーズ「ローハイド」でのロディ役。 毎回彼が巻き起こす騒動ぶりが、このドラマを面白くしていた。 映画初出演の「荒野の用心…

日本四大絵巻と映画界

日本四大絵巻と称される『源氏物語絵巻』『伴大納言絵巻』『信貴山縁起絵巻』『鳥獣人物戯画』はいずれも平安時代末期、12世紀の作。 これらの作品は、現存する絵巻物の最古の作品群であるとともに、芸術的にも最も高く評価されている。 「源氏物語絵巻」は…

「スクリーンの向こう側」&「第三の男」

映画字幕翻訳者である戸田奈津子さんが書いた本「スクリーンの向こう側」(WOWOW・共同通信社。06.4.12.刊)を読んだ。 彼女の青春時代には、映画を「生涯で、今日この一回だけ!」とおもい、「食い入るように全身全霊を画面に注いで見た」そうだ。 彼女が大…

映画が趣味でよかった

昨夜は、目黒のそば店で飲み会。 私が映画専門のブログを書いていると話したところ、同期入社の同僚が、私が映画大好き人間とは今まで知らなかったと言う。 私のまわりには、もう何年も映画館に行ったことが無いという人が多く、会社の飲み会ではめったに映…

偉大な脚本歴代第一位は「カサブランカ」

アメリカの映画・テレビの脚本家1万人でつくる脚本家組合が「偉大な脚本・歴代ベスト110」を7日発表した。 第一位には、映画「カサブランカ」(42年)の脚本を選出した。 これには驚いた。映画監督は脚本を最も重視し、脚本は監督やスタッフのために、彼…

近松物語 <世界のミゾグチ>

CS放送の日本映画専門チャンネルで、2月から「没後50年・監督溝口健二の世界」を特集していて、代表作のひとつである「近松物語」(54年)を観た。 この映画の予告編も同時に観たが、「3年連続ベニス国際映画祭で受賞した世界の名匠溝口健二監督が贈る問…