映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2010-01-01から1年間の記事一覧

歌舞伎座さよなら公演 「籠釣瓶花街酔醒」

東映時代劇映画の傑作のひとつに、内由吐夢監督「花の吉原百人斬り」がある。 顔に醜い痣がある商人が、初めて訪れた吉原の遊女にひとめぼれし貢いだが、愛想づかしのあげく、出世披露目の道中に妖刀籠釣瓶で次々と斬り込んでいくという物語。片岡千恵蔵の百…

風邪をひいたらヒッチコック

先週は、風邪で病院に行ったほかは外出せずに自宅で安静。こんなときは好きな映画しかないと、ヒッチコック監督のDVDを観ていた。「恐喝」、「救命艇」、「知りすぎていた男」、「サイコ」。 やはり何度観ても、面白い!今回は「知りすぎていた男」に感心す…

アカデミー賞ノミネート発表〜「アバター」が本命か。

第82回アカデミー賞のノミネートが発表された。最多ノミネートは「アバター」と「ハート・ロッカー」の9部門。この2作で、元夫婦が作品賞と監督賞を競うのはアカデミー賞史上初めてというのが話題。さていずれに軍配が? 「アバター」は、作品賞・監督賞・…

「Dr.パルナサスの鏡」

DVDは特典のメイキングが楽しみだが、”アンメイキング”(未完成映画)の傑作がある。「ロスト・イン・ラマンチャ」ジョニー・デップ主演でドン・キホーテの撮影が始まったが、ロケ地は騒音と洪水、おまけに大物共演者が病気となって、あえなく製作続行を断念…

「おとうと」

加入しているCATV(試写会)で観た。 ひとり娘の結婚式に突然闖入してきたダメ弟が、酔払って大騒ぎに。まるで「男はつらいよ」の雰囲気ではじまるが、姉(吉永小百合)と弟(笑福亭鶴瓶)の絆と”別れ”を描く。これまで家族を描いてきた山田洋次監督作品らしい…

海老蔵の初春歌舞伎「伊達の十役」

公私とも絶好調の海老蔵の初春舞台を、満員の新橋演舞場で観てきた。海老蔵の大熱演で、歌舞伎本来の趣向に満ち、宙乗りや屋体くずしなどスペクタクルもあり息もつかせぬ面白さ。 5時間半(休憩3回あり)も、あっという間だ。 演目内容は、伊達騒動を描い…

「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」

昨年、”10月28日から2週間限定での公開”と宣伝しながら、アンコール上映、再上映もして、宣伝にも煽られた大ヒット作。見逃していたが、音響の良い映画館へ。 急死したマイケル・ジャクソンが、直前に予定していたロンドン公演のリハーサルを記録したドキュ…

再見「アバター 3D字幕版」

昨年末に観たときは、その衝撃的な映像に酔い続けた状態だったので、今度はじっくり楽しみたくて、再度映画館へ。前回300円で購入した超軽量”クリップオン型”3Dメガネを持参して鑑賞。実に優れた3Dメガネで、装着していることをまったく感じさせない。 パ…

「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」

お正月は肩の凝らないものを、ということで観てきた。人気コミックのTVシリーズの続きで完結前後編という劇場版。監督もTVシリーズと同じベテラン武内英樹で、映画では初監督作品となる。クラシック音楽とコミックというアンバランスの魅力で、飽きさせない…

文楽通し狂言「義経千本桜」

お正月三が日は、家族そろって自宅でのんびり。テレビはNHKで、お正月気分満点だった。 元日は教育テレビで、”ウイーンフィル・ニューイヤーコンサート”生中継でポルカを楽しみ、2日は教育テレビで”歌舞伎座さよなら公演”初日の夜の部の生中継。そして極め付…

新年ご挨拶

愛犬クリちゃんは12歳。元気で悠々自適の生活です。 さわやかな元日を迎えました2006年1月のブログ開設から、今月で5年目にはいります。書きはじめた頃は、1年間続けられたらと思っていましたが、2年、3年と過ぎ、あっという間の4年間でした。忘れっぽく…