映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」


お正月は肩の凝らないものを、ということで観てきた。


人気コミックのTVシリーズの続きで完結前後編という劇場版。
監督もTVシリーズと同じベテラン武内英樹で、映画では初監督作品となる。

クラシック音楽とコミックというアンバランスの魅力で、飽きさせない。


舞台は海外で、ちょっとした海外旅行気分だ。
千秋(玉木宏)が指揮する会場は、ウイーン・フィルの本拠地ウイーン楽友協会ホールで、映画で使われるのは初めてという。

 

また、クラシック音楽だけでも十分楽しめる。
オープニングとエンディングはTVシリーズに同じ、ベートーべン「7番」とガーシュインラプソディー・イン・ブルー」。
後者はミュージカル映画の金字塔「巴里のアメリカ人」でも有名。

 

のだめが進級試験で弾くモーツアルトトルコ行進曲」の実際の演奏は、
中国の天才ランラン(北京オリンピック開会式でも演奏していた人)だ。
あたかものだめ本人(上野樹里)が弾いているかのような名演。

 

千秋の指揮するチャイコフスキー1812年」 は、楽譜上に大砲の指定があるが、会場外に設置された5台の大砲が響き、迫力満点。

 

最後ふたりの失意場面では、ヴィスコンティ監督の名作「ベニスで死す」で有名になったマーラー「5番・第4楽章」が情感たっぷりと流れる。

 

ということで、音響の良い映画館で、たっぷりクラシック音楽も楽しんだ。