東映時代劇映画の傑作のひとつに、内由吐夢監督 顔に醜い痣がある商人が、初めて訪れた吉原の遊女にひとめぼれし貢いだが、愛想づかしのあげく、出世披露目の道中に妖刀籠釣瓶で次々と斬り込んでいくという物語。 片岡千恵蔵の百人斬りの迫力と、遊女を水谷良重 映画の原作は、歌舞伎の 歌舞伎座さよなら公演夜の部で、その舞台を観てきた。 遊女を演じる玉三郎は、映画での水谷良重とは異なり静かに遊女の悲哀をこめた演技である。 商人を勘三郎が熱演して、大向うから、”十八代目!”と声がかかった。
「花の吉原百人斬り」がある。
(二代目 水谷八重子)がドライに演じ新鮮なとりあわせが魅力の映画だった。
「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」
この演目が評判だった十七代目中村勘三郎の二十三回忌追善公演にふさわしい舞台を堪能した。