DVDは特典のメイキングが楽しみだが、 CGは、この監督のためにあるような幻想的な映像がみどころ。 ともかく映画を完成させたことに、乾杯! エンドロールが終わってからも場内は明るくならない。 と、伝えたくて。
”アンメイキング”(未完成映画)の傑作がある。
「ロスト・イン・ラマンチャ」
ジョニー・デップ主演でドン・キホーテの撮影が始まったが、ロケ地は騒音と洪水、おまけに大物共演者が
病気となって、あえなく製作続行を断念。
テリー・ギリアム監督の悲しみ、悩み、予算のきりもりまで
描かれていて、すっかり監督に同情してしまったが、それでも立派にアンメイキング映画を映画館で上映してしまうプロぶりにも脱帽した。
その鬼才テリー・ギリアムの最新作がこの映画。
今回は、撮影途中で主役のヒース・レジャーが死亡、またも製作断念か、と思われたが、友人3人の俳優
(ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレル)に助けられて完成した。
お話の展開には今ひとつ共感するところが少ないが、
どこからか携帯の着信音が。
監督が、鏡の向こうにいる今は亡きヒース・レジャーに電話した着信音だろう。
”どうだ、友人たちの協力を得て、映画を完成させたぞ!
次回作も主役を頼むぞ!”