映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「西部劇を見て男を学んだ」

アメリカ人の健全なフロンティアスピリットが息づいていた」1950〜60年代は西部劇映画の全盛期だった。

その「西部の男たちの後ろ姿を見ながら、男たるべき生き方を学んだ。」という本がある。
題名もずばり「西部劇を見て男を学んだ」(祥伝社新書。06.3.5.刊)を読む。

筆者の芦原伸は、46年生まれのエッセイスト。映画評論家ではなく、ほんとうの西部劇ファンだから、その想いがよく伝わる。
読んでいて、その西部劇の決闘場面と映画音楽がおもわず浮かんでくるので、楽しかった。
この本で紹介している映画16本のうち私は14本を観ていた。

筆者と同じ「男を学んだ」という想いを共有できた映画は、
”男の引き際”編では、「男は去りゆくものである」という「シエーン」(53年)。
”男の矜持”編では、「馬鹿息子ほどかわいい」という「大いなる西部」(58年)。
”男の友情”編では、「相棒への侮辱は許せない」という「許されざる者」(92年)。
”男の決断”編では、「死に場所を探す旅もある」という「ワイルドバンチ」(69年)。
”男の優しさ”編では、「男はいつも女に優しい」という「駅馬車」(39年)。

私も子供のころ西部劇映画は大好きだった。
好きでたまらない作品は、山ほどある。
グレン・フォードが主演の「必殺の一弾」(56年)の早撃ちシーンを見て感激し、おもちゃの拳銃で早撃ちの練習をした毎日。「決断の3時10分」(57年)もよかった。
グレン・フォード全盛時代に作られた西部劇映画がストレートに面白かった。