映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

ブラック・ダリア

【画像:38651.jpg】

  ”世界一有名な死体、

     世界一忌まわしい謎。”



時代は1947年、場所はロサンゼルス、郊外で惨殺死体が発見された。被害者はハリウッドスターを夢見る黒髪・黒いドレスの女で、人は「ブラック・ダリア」と呼んだ。

同名の原作は、この実際の迷宮入り事件をもとに「L.A.コンフィデンシャル」のジェムス・エルロイが描いた<ロス暗黒史4部作>の第1作。

なるほど映画の雰囲気は、「L.A.」と似ている。不気味な雰囲気、退廃と暴力、そして美女。美女役には「世界で最もセクシー」といわれるスカーレット・ヨハンソン



監督は”映像の職人”ブライアン・デ・パルマ

76年大ヒット作「キャリー」では多用な画面分割で描かれるクライマックスの迫力。独特のカメラワークでヒッチコックの後継者ともいわれた「殺しのドレス」(80年)。フィルムノワール大作「アンタッチャブル」(87年)。

この3作が監督の代表作。私のお気に入りは「殺しのドレス」だが、どれも一見の価値あり。



今回の作品でもたっぷり映像感覚を刺激され、ラストは”どんでん返し”のオマケ付き。

好き嫌いが別れそうな作品だが、ミステリーファンには見逃せない映画。