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”世界一有名な死体、
世界一忌まわしい謎。”
時代は1947年、場所はロサンゼルス、郊外で惨殺死体が発見された。被害者はハリウッドスターを夢見る黒髪・黒いドレスの女で、人は「ブラック・ダリア」と呼んだ。
同名の原作は、この実際の迷宮入り事件をもとに「L.A.コンフィデンシャル」のジェムス・エルロイが描いた<ロス暗黒史4部作>の第1作。
なるほど映画の雰囲気は、「L.A.」と似ている。不気味な雰囲気、退廃と暴力、そして美女。美女役には「世界で最もセクシー」といわれるスカーレット・ヨハンソン。
監督は”映像の職人”ブライアン・デ・パルマ。
76年大ヒット作「キャリー」では多用な画面分割で描かれるクライマックスの迫力。独特のカメラワークでヒッチコックの後継者ともいわれた「殺しのドレス」(80年)。フィルムノワール大作「アンタッチャブル」(87年)。
この3作が監督の代表作。私のお気に入りは「殺しのドレス」だが、どれも一見の価値あり。
今回の作品でもたっぷり映像感覚を刺激され、ラストは”どんでん返し”のオマケ付き。
好き嫌いが別れそうな作品だが、ミステリーファンには見逃せない映画。