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<ブログ18年目です>

ビリー・ワイルダー監督第1作「少佐と少女」

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ヒッチコックとともに大好きな映画監督ビリー・ワイルダー

ハリウッドでの監督作全25本のうち、これまで観ていない作品は監督第1作の「少佐と少女」(1942年 日本未公開)の1本だけだった。
が、なんとAmazonプライムビデオで観ることができた。感激!

監督第1作では失敗しないよう選んだと思われるテーマがコメディー。
主役はレイ・ミランドジンジャー・ロジャース
ジンジャーは、フレッド・アステアとコンビを組んだミュージカル映画で知られていた当時の大女優。

そのジンジャーは、都会で失職し12歳の子供に変装して、半額の切符で故郷に帰ることに・・
この変装人物の周りで起きるおかしみは、後の「お熱いのがお好き」(1959年)でのジャック・レモンとモンローの客室場面で再び生かされることとなる。 

レイ・ミランドは、監督第4作「失われた週末」(1945年)で、再び起用されてアカデミー主演男優賞を受賞。
併せワイルダーは作品賞、監督賞、脚色賞の3冠に輝いた。
       
ラストの列車見送りシーンでは、後の「昼下がりの情事」(1957年)でヘップバーンとゲイリー・クーパーの感動的場面を思い出した。

ワイルダーの魅力がたっぷりつまった監督第1作だ。
映画原題(メジャーとマイナー)も、おしゃれ。
ファンはお見逃しなく。