第2次大戦下のドイツが舞台。
兵士訓練中の10歳の少年が主役で、自然な演技で観客の涙腺を誘う。
少年には空想上の友ヒトラー(なんと監督自身が珍演)がいて、その会話がおかしい。
監督は「マイティ・ソー バトルロイヤル」のタイカ・ワイティティ。
反戦を前面に訴えることもなく、ドキッとさせる場面を一瞬ちりばめながら、静かに感動的に終わる。
スカーレット・ヨハンソンが母親役、サム・ロックウェルが訓練教官役で、キャラ立ちしていて主役の少年を支える。
手を変え品を変え、ナチスやユダヤ人を描く作品の製作を続けているハリウッドだが、この作品もまた現代をも鋭く風刺した上質のエンタテイメントに仕上がっている。
評価 ★★★★☆