映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「カツベン!」

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映画館で上映された弁士付き無声映画を今年は2回観た。
ジョン・フォード監督「三悪人」(シネマート新宿)と、小津安二郎監督「淑女と髭」(川崎市アートセンター)。
弁士は、佐々木亜希子さんと大森くみこさん。
映画はいずれも無声映画の傑作なので、弁士は作品に忠実に語っていた。
弁士も現代では女性が活躍しているようだ。

周防正行監督「カツベン!」は、もちろん「活動写真の弁士」。
弁士付き無声映画が盛んだった大正時代が舞台の喜劇。
弁士が映像の筋書を自由に語ることができるという題材に、活動写真館を支える人々を描く。

無声映画が好きだし、「ニュー・シネマ・パラダイス」や「カサブランカ」など名画へのオマージュもあり楽しめたのだが、笑いのあとに・・がひとつ足りない。
格好の題材だっただけに、残念。

評価 ★★★☆☆