映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

多様な映画を楽しんだ1990年代


<私の映画遍歴17 1990年代の頃>
  
90年代にはいってバブルは終焉し、あのバカ騒ぎは沈静化した。

そんな時観た北野武監督「あの夏、いちばん静かな海。」に感動した。
タイトル名の最後に「。」をいれた新鮮な驚き。
少ないセリフの語り口、キタノブルー色彩感覚、その非凡さをみた。
北野武監督3作目で、お笑いタレントばかりか”監督業は、本物”と確信。
以後監督作はすべて映画館で観てきたが、毎回自由で斬新な作風に驚かされる。

それから、日本では観る機会が少なかったイラン映画にも、はまった。
アッバス・キアロスタミ 監督の「友だちのうちはどこ?」「そして人生はつづく」「オリーブの林をぬけて」の”ジグザグ三部作”。
イラン北部の村を舞台に素人役者を起用してドキュメンタリータッチで描く独特の映像。
既成の映画枠を超えた新鮮さが魅力だ。

ハリウッド作品では、「ジェラシック・パーク」に驚愕。
当時まだCG模索の時代に、超リアルな恐竜の再現に目を見張り、ストーリー展開も文句なし。

94年に福岡に転勤。初めての単身赴任。
博多には映画館が多く、おかげで映画館へ行く回数は激増。 
ショーシャンクの空に」「Love Letter」「マディソン郡の橋」など、題名を聞いただけで福岡での楽しい思い出が今でも蘇みがえってくる。

97年東京本社に異動。
仕事は海外も担当することになり、出張先のパリ空港ではセリーヌ・ディオンが歌う「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」が流れて、街には「タイタニック」のポスターが並ぶ。
タイタニック」の世界的熱狂ぶりを海外で体験した。

私が選ぶ90年代の”本当に面白かった映画”ベストは、この「タイタニック」。


マイブログ記事より「タイタニック 3D
http://d.hatena.ne.jp/uramado59/20120424/p1