映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

松竹映画の100年

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2020年に映画製作100周年を迎えた松竹。

「松竹映画」といえば、私には木下恵介監督と小津安二郎監督ふたりの作品がまず浮かぶ。

映画が最大の娯楽で毎年100本以上の映画を観ていた中学生時代に、
木下恵介監督の「喜びも悲しみも幾歳月」を公開時に観て感動し、以後監督作品は欠かさずリアルタイムで観てきた。
笛吹川」や「楢山節考」などの実験精神にも驚かされた。
高校時代に名画座で監督作品を探し続け「二十四の瞳」に、声高に叫ばぬ戦争映画の傑作とみた。

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小津安二郎監督は「彼岸花」を公開時に観て、ローアングルの構図画面や画面に向かって喋るバストショットなど監督の個性が新鮮だった。
以後ほぼ年1作の新作が待ち遠しかった。
それなので、「秋刀魚の味」公開の翌年に監督が亡くなったという報道にショックだった。

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WOWOWでは、2月15日から松竹100周年にふさわしい厳選作品10本が放映される。
日本映画初のオールカラー映画「カルメン故郷に帰る
世界映画史に残る小津安二郎監督の「東京物語
ギネス認定国民的映画シリーズ「男はつらいよ
世界のキタノ北野武監督第1作「その男、凶暴につき
松竹ヌーベルバーグの旗手・大島渚監督「御法度」など。

この機会に松竹映画の歴史をひもとき名作を味わいたい。