映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

ビデオ全盛の1980年代


<私の映画遍歴16 1980年代の頃>

大好きなジョン・フォード監督「駅馬車」をNHKTVで放映するというので、まだ一般には普及していなかったビデオ録画機器を購入してから程なく、ビデオレコーダーは80年代になると家庭に一気に普及。
レンタルビデオ店も普及し、身近なものとなった。

81年に、大阪支店から東京本社に異動。
会社では管理職となって多忙の毎日。
そんな時に大いに活躍したのが、レンタルビデオ店

ミツバチのささやき」「バベットの晩餐会」「グッドモーニング・バビロン」「コミック雑誌なんかいらない!」など、見逃したミニ・シアター系の名画を発掘していた。

ヒッチコック監督作が日本未公開を含む全作品がビデオ化されたのはが、嬉しかった。
「殺人!」「三十九夜」「第三逃亡者」などの傑作を初めて見ることができた。
安価になったセルビデオも入手し、すっかりヒッチコック監督の虜となった。

87年のキネマ旬報”映画界10大ニュース”第1位が、
レンタルビデオ等の影響でヤングの劇場離れが進み、映画興行に深刻なカゲをおとす」
であった。
公開されたばかりの映画がすぐにビデオ化される。しかも安価で見れる。
この年、映画人口は過去最低を記録した。

89年昭和から平成となる。
昭和天皇崩御によりTVはバラエティー番組が消えた反動もあって、レンタルビデオ店が大繁盛。
折しも日本はバブル絶頂期。
ソニーアメリカの大手映画会社コロンビアを買収したというニュースが話題に。

ダイ・ハード」は、テロリストの標的がバブル海外進出の日系企業
高層ビルを移動しながらのスリリングなバトルとユーモア。中年刑事の奮闘ぶりに拍手喝采
これは満員の劇場で鑑賞。
ビデオ売上も最高記録を樹立した大ヒット作となった。

そこで、私が選ぶ年代別ベストの”本当に面白かった映画”
40年代「駅馬車
50年代「七人の侍
60年代「サイコ」
70年代「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」
80年代「ダイ・ハード