映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

1962年 映画青春時代 <その2>

<私の映画遍歴7 高校時代>

私の映画記録ノートをたぐってみれば、1962年のときに観た映画の本数は107本。

日本映画は「椿三十郎」(黒沢明監督のお正月映画で元日に観ている)、「破戒」(市川崑監督)、「秋刀魚の味」(小津安二郎監督)など54本。
ノートには「今年は不作の年。日本映画は大量製作による乱作が目立ち、新鮮味がない。」と書いてある。

外国映画は53本。
この年リバイバルブームで、20年以上上映されていなかった「怒りの葡萄」(ジョン・フォード監督)など上映された。「駅馬車」と「黄色いリボン」もはじめて観て、すっかりジョン・フォード監督ファンとなった。
繰り返し観ている「駅馬車」が私のベスト1映画。
ATGの記念すべき第1作「尼僧ヨアンナ」(イエジー・カワレロウイッチ監督のポーランド映画。右上はそのパンフレット。)
の抜群の美しい映像にも酔った。

多感な高校3年時代に観た多くの映画はいまでも新鮮に細部がよみがえってくる。

1年間で払った映画入場料金は合計6、055円。
最も高かった入場料金は、日比谷有楽座で観た「戦場」(ソ連映画70ミリ大作ロードショー)で、280円。
最も安かったのは銀座並木座ので観た「幕末太陽傅」の55円。
当時ほとんど二番館や名画座、京橋近代美術館などで観ていたから、なんとか少ないお小遣いでもこれほど多く観ることができたのであろう。