映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「シン・ゴジラ」


満員の映画館で観た「ゴジラ」第1作。
小学生の私は映画の世界に完璧に魅了されてしまった。
あれから、もう60年以上も経過したというのだが、その日本映画のスーパースター「ゴジラ」が新しく蘇ってきた。

東京湾に突然出現した「巨大不明生物」。
「想定外」の事態に、政府はどう対応するか。
これは危機管理のシミュレーション・ドラマ。
だから、映画はひたすら政府、自衛隊の対応を描いているのだが、緊迫の会話とリアルな描写で、最後まで面白く見せた。
ゴジラシリーズ王道の本領発揮。

エヴァンゲリオン」の庵野秀明が脚本・総監督を、平成「ガメラ」の樋口真嗣が監督・特技監督を務めるだけあって、作り手が自分たちの好きなように作っているのが画面にあふれていた。

中学生の頃住んでいた川崎市・武蔵小杉の多摩川河川敷での自衛隊作戦遂行が主戦場となったことも個人的に感激。その空撮CGも素晴らしい。

主役・脇役・特別出演などスター陣も揃ってゴジラを盛り立てる。
俳優陣では、市川実日子が地味ながらも本質をとらえた専門家ぶりが光る。

ゴジラ映画には欠かせない伊福部昭によるテーマ曲もピタリ。
タイトルやエンドマークにもオマージュいっぱい。
ということで、久々の娯楽映画の傑作を存分に楽しんだ。