映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「あなたへ」

高倉健主演・降旗康男監督・木村大作撮影のコンビ作品「駅 STATION」、「居酒屋兆治」、「鉄道員(ぽっぽや)」 等、これまで何度泣かされたことか。
6年ぶりのスクリーン復帰となる高倉健には、このコンビ集合が一番ぴったり。
映画館はお年寄り(女性客が圧倒的に多い)で、満員だった。
若者は、「踊る」の方へ。

この映画、これまでの”泣かせ”映画とはちょっと違う。
寡黙で実直な男の姿は変わらないのだが、展開は淡々として泣かせどころはない。
だが、見終わって、すがすがしさが残る。
この味わいが、なんとも心地よい。

新たな出発というテーマなのだが、80歳を超えての主演である高倉健本人の姿とダブって見えてしまう。
健さん、まだまだこれからだよ!