映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「外事警察 その男に騙されるな」

NHKテレビで評判だった麻生幾原作ドラマの映画化。
ドラマは観ていなかったが、今月末にチャンネル銀河で再放送があるので、今度は見逃せない。
予備知識もなく映画を観たが、シリーズ化も可能な面白さだ。
監督はドラマ版と同じ堀切園健太郎

表に姿を見せない”外事警察”。
外事警察というのは、警察庁公安部外事課の国際テロ捜査専門の諜報部隊。

スパイ、北朝鮮、核と題材もスケールも大きい。
ウソっぽいドラマも現実味ある映画にしていたのは、ドキュメンタリータッチのカメラワークと色調。
それ以上に、見事な役者陣だ。

非情で冷酷な主人公役の渡部篤郎が、はまり役。

核技術者を演じる田中泯は、「国益とはなんだ!」と迫る場面など、いつもながら感心する。

協力者を演じる真木よう子は、TVドラマ「運命の人」の外務省事務官のイメージが残っていて最初はイメージがダブったが、こちらも熱演。

サブタイトルの“その男に騙されるな”とあるので、どうしても”騙されないように観なければ”と構えてしまった。
サブタイトルが無いほうが、最後の衝撃は大きいはず。
騙す・騙されるというのは映画の本筋ではないだろう。