映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「蓮如とその母」

今年8月に逝去した人形美術家の川本喜八郎

彼の人形アニメ全17作品を一挙上映する「執心と悟り 川本喜八郎の仕事」が、東京・ラピュタ阿佐ヶ谷で開かれている。

長編映画で唯一未見だった「蓮如とその母」(81年)を観に行ってきた。
蓮如の半生を描く。
この作品は、権利関係問題があったようで、劇場では公開されなかったので、ファンとして嬉しい上映だ。

人形アニメは。CGと異なり、人形を一コマづつ動かして撮るだけに、そのぎこちない動きが命。これがなんともいい味なのだ。
人形の影やアングルで一瞬の心の動きを表現するところが、みどころで、人形浄瑠璃の人形とは違う世界。
これが、海外でも評価の高い川本美学。
脚本・新藤兼人、音楽・武満徹と、強い製作意欲を感じさせるスタッフ陣。
11/20(土)まで上映されている。