映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」

1995年〜96年にテレビで放送された連続TVアニメ
新世紀エヴァンゲリオン」は、わが息子が大ファンで、毎回ビデオ録画していた。

そのおかげ?で、放送当時社会現象化していた評判作ということで、私はこの番組全編を録画ビデオで鑑賞した。


その哲学的、宗教的難解さ、心理描写の特異性、ベートーヴェン・第九やバッハ無伴奏の巧みな音楽の使い方などにも共鳴し、すっかりハマってしまった。


日本SF大賞”受賞をはじめ、”日本のメディア芸術100選”のアニメ部門では、第2位の「風の谷のナウシカ」を抜いて、堂々の第1位に輝いた。
数々の受賞歴は空前絶後かもしれない。

 

そんなわけで、新劇場版の映画第2弾も観たかったのだが、6月27日に公開し、先週になっても映画興行成績は連続の第1位を走っているというので、混雑を避けるべく、2週目の平日の午後1番上映に行く。
館内は予想を裏切り3割程度の入りだったのだがー。

 

この「新劇場版:破」は、TV版を大幅にリビルド(再構築)しており、哲学・宗教など難解さは消失して、使徒との戦いが中心のアクションドラマ仕立てとなっている。
これが本当に大迫力で、まさにアニメ表現の極地。
ファンのみならず、一見の価値は十分あり。

音楽のほうもクラシックは消失し、70年代の「翼をください」などが戦闘シーンにだぶり、新生ヱヴァ・ワールドを創っている。

 

エンドロール途中で帰る観客は、ゼロ。
さすが、皆さんご承知、ご期待どおり、あのおなじみの次回予告編と例の名せりふが聞ける楽しみがある。