映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

わずか15分の歌舞伎名舞台

歌舞伎座さよなら公演も残り2カ月。

その名も”御名残三月大歌舞伎”。
その第一部を観てきた。

一度観て感激した「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」が、おめあて。
この芝居は「金門五三桐」という長編だが、二幕目にあたる「山門」だけが、絢爛豪華な一幕物として上演されることが多い。
わずか15分間の一幕だが、これがすごい。

浅葱幕(あさぎまく)が振り落とされると一瞬にして桜のなかの南禅寺山門。

豪華な色彩と大きな舞台にに、観客席から、ためいきが。
天下の大盗賊石川五右衛門吉右衛門)が、”絶景かな”の名せりふ。
山門がせりあがって、山門の下には巡礼姿の真柴久吉(菊五郎)の登場。
”石川や浜の砂はつきるとも、世に盗人の種はつきまじ”

二人の競演は、まさに”錦絵”。
歌舞伎のスペクタクル舞台装置、様式美、名せりふにあふれた一幕だ。

今月は国立劇場では、通しで「金門五三桐」が上演されていて、来週こちらも観にいくので、楽しみにしている。

 ↓切手にもなった名舞台