映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「NINE」


学生時代に傾倒したヨーロッパ映画監督といえば、
アントニオーニ、ベルイマンフェリーニ

フェリーニ監督作品は、「道」「崖」「甘い生活」など。

そして9本目の監督作品が「8 1/2」だ。「1/2」なのは第1作が共同監督だったから。


その映画「8 1/2」をミュージカル化した舞台の映画版。

とにかく豪華なキャスティングに驚く。
ミュージカルに絶対の信頼ある「シカゴ」のロブ・マーシャル監督の面目躍如といったところか。


ブロードウェイ・ミュージカルだけあって、舞台いっぱいに群舞するシーンが多い。


メイン曲"Be Italian" はファーギーが熱唱し、踊る。
ケイト・ハドソンも負けていない。"Cinema Italiano"の 群舞は、舞台のだいごみが、たっぷり。
ソロでは、ニコール・キッドマンが美しい旋律の"Unusual Way"を歌う。
この3曲がいい。

 

舞台はイタリアだがイタリアの臭いはない。
もとよりセリフは全て英語。
映画「8 1/2」はフェリーニ監督の心情吐露という私的映画だが、こちらのミュージカルも特にストーリーを楽しむものではなく、歌と踊りと豪華な役者を楽しむだけだ。


まさに、「8 1/2」のラストシーンでの有名なせりふ
「人生は祭りだ。一緒に楽しもう!」と。