久しぶりに歌舞伎の話題。
今月の歌舞伎座・昼の部は、「新薄雪物語」三幕四場。
多彩な登場人物だけに顔揃いの大一座でないと上演できないといわれた義太夫狂言の名作。
今回は、見せ場「三人笑い」を演じる芝翫、幸四郎、
吉右衛門と揃い、富十郎がからみ、福助、芝雀、錦之助、染五郎らが固めた華やかでスケールの大きい舞台だ。
序幕の花見の場は、満開の清水寺に、染五郎が生き生きと立ち回るのが印象的。
最近、吉右衛門の活躍ぶりが目立つが、今回も独特の台詞回しで親の情をたっぷりきかせ見せる。
今日は、めったに見られぬ大舞台に堪能した。