映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

歌舞伎座さよなら公演


初めて歌舞伎座に行ったのは中学生の頃。
父に連れられて天井桟敷である幕見席に。
観たのは「白波五人男」。
弁天小僧が呉服屋でいきな啖呵を切る場面のおもしろさ。
傘をもって五人が勢揃いしての名せりふと名調子。
そして最後には、舞台大道具の屋根での捕り物場面
が一転して裏返り、山門がせりあがって、日本駄右衛門(石川五右衛門)が登場したときには、びっくり仰天した。
以来、歌舞伎ファンとなった。

 

長く親しんできたその歌舞伎座が建て替えられるため、
来年の新春公演からは、名舞台を演目に選ぶ「歌舞伎座さよなら公演」が始まる。


その二月の演目と配役が発表された。

「菅原伝授手習鑑」「勧進帳」「三人吉三巴白浪」等名作が並ぶ。
そして玉三郎菊之助ふたりによる「京鹿子娘二人道成寺」が。
すでに”シネマ歌舞伎”でも評判となったほどの平成の名舞台だ。