映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「エグザイル/絆」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ドアをたたく手のアップ場面。

部屋の中の赤ん坊が泣く。
「ウーは居るか?」。

不安な母親のアップ。

こんな場面から始まり、暗黒街の男たち4人が集合する。すさまじい銃撃戦、そして一時休戦となるが、説明ないままに話はどんどん進んでいく。


はりつめた画面展開が持続して、一時も眼が離せない。
説明のための映像はなく、客観的で対象だけを簡潔に描写する映像文体が、なんとも心地よい。

 

銃撃アクションの見事さや荒れた風景描写に堪能しながらも、男同士の「絆」というテーマがじっくりと表出してきて、香港ノワール映画の魅力が満載。

上映館は少ないが、お勧めのお正月映画。

 

香港映画の金字塔「インファナル・アフェア」と同様にハリウッド・リメイクも決定したそうだ。「ディパーテッド」同様に、ハリウッドは二匹目のドジョウ、アカデミー作品賞を狙おうとしているのか。
まてよ! ハードボイルドはハリウッドのお家芸だったのでは?