映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

題名の意味とは? 「仮名手本忠臣蔵」

大阪竹本座で人形浄瑠璃の作品として初演された「仮名手本忠臣蔵」。
この外題(題名)にはどういう意味があるのだろうか。

「仮名」は、いろは仮名四十七文字が赤穂浪士四十七士を連想。
また、実名を出すのは禁止の時代だったので、大石内蔵助を大星由良助というように「仮の名前」ででていますという意味もありそう。
「手本」は、武士の鑑、手本。
忠臣蔵」は、蔵一杯の忠臣。
「蔵」には、主役である大石内蔵助の「蔵」を連想。

そして、もうひとつ。
「いろは仮名」文字を七文字ごと区切って、その最後の七文字をつなげると、

   いろはにほへ   
   ちりぬるを わ   
   よたれそつね  
   らむうゐ のお   
   やまけふこえ   
   あさきゆめみ   
      ゑひもせ 
 
「とかなくてしす」になる。
すなわち「咎(とが)無くて死す」。
赤穂四十七士は、罪なくして死んだという意味になるというもの。

この話、先日の国立劇場でのイヤホンガイド解説でも聴いた。