フラガール
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石炭から石油へのエネルギー革命が進む
昭和40年、
本州最大の常磐炭鉱に”ハワイ”が誕生。
フラダンスで町を立て直す!
40年の時を越え語られる奇跡の実話。
昭和が舞台設定といえば、なつかしい時代を描いた大ヒット作「ALWAYS 三丁目の夕日」(05年)にあやかったのか、しかも題名まで、「スウイングガールズ」(04年)や「ウオーターボーイズ」(01年)と似た発想である。出演俳優が最後にはプロ顔負けのステージを披露するというのも同じ。
だが単なる二番煎じではない映画にしてしまうところが、「69 Sixty nine」(04年)李相日監督の手腕。
細部までこだわる時代背景や確かな人間描写。フラの楽しさもたっぷり見せてくれる。
監督はこれまで男を描いてきたが、今回は女性を描く。
冨司純子、松雪泰子、蒼井優という3世代の女優をそれぞれの育った時代や人生観をにじませながら、生き生きと描く。
苦境には、男はあてにならず、なんと女性が頼りになるかがよくわかる。
いい話である。