映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「ハッピーフライト」

飛行場で働く地上スタッフ・整備士、航空機内のパイロット・キャビンアテンダントを手際よくコミカルに描く。

 

スウィングガールズ」の矢口史靖監督が、2年間にわたって航空関係者を取材して脚本を書き上げたという。
冤罪事件の取材を重ねて脚本に丹念に取り込んだ周防正行監督の「それでもボクはやってない」と同様だ。
ふたりに共通する監督自ら脚本を書くというオリジナル作品へのこだわりには歓迎。

 

配役陣がいきいきして、CA の綾瀬はるかと、寺島しのぶ、地上スタッフの田畑智子がいい味。

 

これまで「ウォーターボーイズ」では妻夫木聡、「スウィングガールズ」では上野樹里を一気にスターに仕上げた矢口監督だが、今回は皆さんベテランがそろっていたので、新人発掘の楽しみがないのは残念。

 

物語は航空機トラブルという深刻な事態なのだが、全体に軽いタッチで描いているので、そのつもりで映画を楽しむのがよい。