映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

2022年アカデミー賞 大胆予想

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2年ぶりにドルビー・シアターでのアカデミー賞授賞式開催が決定した.

今年は、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が
作品賞、監督賞、国際長編映画賞、脚色賞にノミネートされ話題に。
国際長編映画賞と脚色賞の受賞が有力視されている。

主要6部門、私の予想は、

☆作品賞予想=「パワー・オブ・ザ・ドッグ」
   最多の11部門12ノミネート作品が走りそう。

☆監督賞予想=ジェーン・カンピオン(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)
   「ピアノレッスン」から長かった待望のカムバック。

☆主演男優賞予想=ベネディクト・カンバーバッチ(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)
   常に役作りに全力投球の役者魂に。

☆主演女優賞予想=ニコール・キッドマン(『愛すべき夫妻の秘密』)
   私も観ていた伝説的TV番組「アイ・ラブ・ルーシー」に乾杯。

助演男優賞予想=トロイ・コッツァー(『コーダ あいのうた』)
   手話の演技に。予告編を観るだけでも圧巻。 
   
助演女優賞予想=アリアナ・デボーズ(『ウエスト・サイド・ストーリー』)
   オリジナルのリタ・モレノ役に挑戦して見事にハマった。

 

アカデミー賞授賞式は、日本時間3月28日(月曜日)。
毎年WOWOW中継を楽しみにしている。

 

 

「シネラマ・ホリデー」(1955年)

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1950年代、テレビの脅威に対抗して映画界は超大型画面を誕生させた。
その一つが、「シネラマ」。

シネラマは、3本レンズの専用カメラを使い撮影し、映画館では、3台の専用映写機で超大型湾曲スクリーンに映写する新技法。

私は1960年に東京日比谷の帝国劇場で、「これがシネラマだ!」に続く第二弾「シネラマ・ホリデー」を観た。

3つの画面の,つなぎ目が気になるという欠点はあったが、その超大型画面でアルプス連峰を空から観た迫力は、忘れられない映像体験だった。

昨年ハリウッドにあるシネラマ・ドームが閉鎖されるというニュースにより、シネラマの再評価があるようだ。

YouTubeを観て、忘れていたシネラマの思い出が、一気によみがえった。

"This is Cinerama". 2017 trailer for the restored version
https://www.youtube.com/watch?v=vrzjdlyZCD8

 

「ドライブ・マイ・カー」アカデミー賞報道

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第94回アカデミー賞のノミネート作品が、2月8日に発表され、
濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が、
作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞の計4部門でノミネート。

受賞したわけでもないのにマスコミ報道は過熱気味だ。
「作品賞ノミネートは1世紀近いアカデミー賞の歴史で、初の快挙」
などの報道は、確かに誤りではないが。
1世紀近いアカデミー賞の歴史で言えば、ここ数年以前は英語映画以外の作品賞は
外国語映画賞(現在は国際長編映画賞)」部門でしか受賞できなかった。

世界三大映画祭(ベネチア、カンヌ、ベルリン国際映画祭)とは異なる”アメリカ映画人による映画の祭典”アカデミー賞のマスコミ報道過熱には少し違和感を感じている。

 

#アカデミー賞 #ドライブマイカ

 

学園祭の浜美枝さん

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朝日新聞版”私の履歴書”「語る 人生の贈りもの」で、
浜美枝さんの連載20回が本日終了した。

浜さんで思い出すのが大学の学園祭。
所属していた映画研究会では学園祭に若手女優を呼ぼうという企画で、浜さん、坪内ミキ子さん、鰐淵晴子さんが来てくれた。
会場は満杯で出入口をはみ出す盛況だった。

1964年のことだから、浜さん21歳。
東宝映画専属で、当時植木等さん主演のコメディ映画の花。
一躍有名になったショーン・コネリー007のボンドガールになる以前のこと。
座談会では女優さんという雰囲気ではなく、ひとりの女性といった印象だった。

新聞連載最終回で、浜さん「ブログを毎週更新」しているとあった。
「文章を書くことで気づかされることが多いですね」とも。

そうなのだ。私のブログも当初数年は毎週のように更新していた。
書くことで気づかされることも多かった。
私のブログも17年目となり、毎月更新もおぼつかない。
もう少し頑張ってみるか。

 

2021年マイベスト映画5本

新年おめでとうございます。

コロナ禍で映画館に足を運ぶことが少なくなりました。
なんとか選んだ2021年新作映画のベスト5です。

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第1位「ノマドランド」クロエ・ジャオ監督
実名の出演ノマド達に溶け込んでいたマクドーマンドに脱帽した。

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第2位「花束みたいな恋をした」土井裕泰監督
セリフと映像が新鮮な展開で、今どきの恋をを活写。

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第3位「サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~」
ダリウス・マーダー監督
聴覚がリアルに観客に迫る。聴覚障害でもコロナでも「共存」です。

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第4位「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」総監督:庵野秀明
1995年テレビアニメからのファンである私も、納得の完結作。

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第5位「羊飼いと風船」ペマ・ツェテン監督
多くを語らないので観客の想像が刺激されるチベット映画。

 

ipadが来た

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ipad 第9世代 256GBが来た。

さっそくWOWOWオンデマンド、amazonPrime、YouTubeなど動画サイトに接続して、これからどんな場所でも映画鑑賞できるのが嬉しい。

同時入手したアクセサリーのペンシル、キーボードも使い勝手がPCより良い。

HomePodMiniは(写真左の球体)小型ながら、365度スピーカーでいい音。

毎日BOSEでCDをかけて寝ているが、ipadミュージックにダウンロード済の音楽はこのPodで聴ける。

いろいろと楽しみが広がりそうだ。

 

「日本列島」(1965年)

 

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吉原公一郎の原作「小説日本列島」を、熊井啓監督が衝撃デビュー作「帝銀事件 死刑囚」に続く第2作目となる脚本監督作。キネマ旬報ベストテン第3位。

戦後日本で起きた謎の多い諸事件を米国の謀略と関連付けて追及した社会派ミステリードラマ。

1965年公開当時、映画は沖縄で公開禁止となった。
その時私は大学生で、「都下大学学生映画連盟」の一員として活動していて、公開禁止抗議の意味で、連盟の機関紙で抗議の特集記事を出した記憶が蘇った。

そうした強い思い入れがあった映画だったので、先日チャンネルNECOで放映されると知り嬉しく惑わず再び鑑賞した。
学生気分に回帰したまま、最後まで緊迫の映像に引き込まれていた。

映画のラストで「私たちの生活を変えるのは私たち自身」と芦川いづみが黒いシルエットの国会議事堂をバックに前進する姿勢に感動した学生時代のまま、後期高齢者となった現在再びその感動を味わうことができた。

 

過去記事「清純派の人気女優・芦川いづみ
https://uramado59.hatenablog.com/entry/2020/10/17/113909