映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「22年目の告白−私が殺人犯です−」

私は未見の韓国映画「殺人の告白」(2012年)のリメイクという。
本格サスペンスミステリーとして面白く観た。
がぜん韓国版も観たくなった。

22年前の残忍な連続殺人事件の殺人犯が、時効を迎え、マスコミに自分が犯人と名乗り出て告白本を出版するというプロットが意表を突く。
だからこそリメイク版が誕生したのだろう。

事件は1995年に発生。
序盤に1995年の阪神大震災オウム事件からの22年間の日本を振り返るリアルな映像が流れ、時効成立とその後の刑法改正が説明される。
これがその後の二転三転する展開の伏線となっている。

ヒッチコック江戸川乱歩をこよなく愛するという入江悠監督作品も初見。
手持ちカメラや粒子の荒い画面など随所にリアルな時代を切り取り、サスペンスを高めていて最後まで飽きさせない。

この種の映画は未見の読者のために詳しい内容が書けないのだが、期待を裏切らぬおススメの娯楽作だ。