映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「湖のほとりで」


久しぶりに観たイタリア映画に、感動。


冒頭の幼女誘拐事件のような導入場面から、静かなサスペンスタッチで一気に画面に引きずり込まれる。
湖のほとりで、
アンナという若い娘が全裸他殺体で発見される。
その発端は”最も美しい死体”が売りだった
ツイン・ピークス」を、思い起こす。


主人公である警部が殺人事件の関係者たちに話を聞いてまわる。
アンナの義父や恋人、子を亡くした夫婦、障害や難病の子を持つ親たち・・それぞれの人が抱える苦悩が、あぶりだされていく。
そして警部自身の妻と娘にダブってくるという展開だ。


この映画を一言で言えば、"親と子の映画”。


複雑な人間関係ストーリーだが、95分という上映時間の凝縮された緊張感が、美しい自然と溶け合っていて、また心地よい。
映画上映時間は、やはり90分程度が最適と思ってしまう。