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<ブログ18年目です>

グエムル / 漢江の怪物

韓国では4人にひとりが観たという大ヒット映画「グエムル/漢江の怪物」を観てきた。現在の韓国映画の高い水準を示す作品のひとつだ。



【画像:38639.jpg】

監督は、前作「殺人の追憶」(03年。04年度

キネマ旬報ベストテン第2位)で世界的に評価

されたポン・ジュノの第3作目。

いまや「韓国のスピルバーグ」という声もあがる若手監督である。



在韓米軍の命令で漢江に大量放棄された化学物質。突然変異でできた怪物グエムル(このグムエルのCGも精巧で上出来)。

ウイルス説が流布されて、怪物出現の現場にいた家族が政府に追われる。

行方不明になった娘を探して、あてにできない政府にかわって、グエムル退治に一家がのりだす。ここが面白い。



怪物映画というよりは、「家族」がテーマ。父親を演じる名優ソン・ガンホがいい。日頃はダメ親父でも、いざとなると頼りになる、家族を想うことは誰にも負けない、その必死ぶりが共感を呼ぶ。一般庶民が怪物(=権力)と戦うという姿が感動的で、韓国で大ヒットしたのだろう。



ラストは印象的。単なるエンタテイメントに終わっていない。