映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「最強のふたり」

私のブログ記事は、「あなたへ」以降「アウトレイジ ビヨンド」まで日本映画が6本続いた。
邦高洋低なのか。アメリカ映画の低迷なのか。
やっと外国映画の記事を書く、痛快コメディーのフランス映画。

予告編を観れば、どのような映画なのか解ってしまうのだが、話の展開に引き込まれてしまう。

大金持ちの身体障害者フィリップが雇った介護人は、スラム出身の黒人青年ドリス。
雇用した理由は、「彼だけが私を対等に扱う」からだ。
身体障害者を前にした人たちは、本音ではなく相手を気遣う言動となりがちだが、ドリスは歯に衣着せぬ物言いで、ずばりと言ってしまう。
それをフィリップは笑って受け止めている。

ドリスを演じるオマール・シーの演技が強烈で自然な演技に驚く。
なかなか本音をだせない現代人を痛烈に批判されたように思えて、これがかえって新鮮に映る。

実話が元になっているお話だが、まったく嫌味がなく、気持ちの良い映画に仕上がっていて、誰もが感動することだろう。
エンドロールに本人たちが登場して、そのふたりの姿に再度感動してしまう。
本人が最後に登場する実話映画が、一種の流行となったようだ。