このキャッチコピーどおり、暮らしは貧困だが、美しい平和で静かな村が、一転、奇妙な事件が続く・・
まるで中世の村に悪魔が潜むかのような、異様な気配が。”魔物の足音”とは、”戦争の足音”。
1913年が舞台の村ドイツは戦争へと突入して行く。その気配を映像化したのが、この映画。2時間24分間、一瞬たりとも緊張感が途切れない。
白黒画面の映像は、村人たちを冷静に捉えてゆるぎがない。 >この映画に興味がわいたら、インターネットで「予告編」を観てほしい。
美しい村、村人たちの不安な表情、異様な気配等々を感じ取れる。
そんな、映画だ。
犯人探しのミステリー映画ではないので、映画は事件の犯人を暴かない。そこが新鮮な驚き。ミヒャエル・ハネケ監督は、「隠された記憶」でも同様に映像だけで語って、観客に投げつける。そのラストシーンにショックを受けた体験を思い出した。