”歌舞伎を知れば NHK教育テレビ「知る楽・探求この世界」4・5月の放送「極付歌舞伎謎解」を毎回面白く見ている。 今回の番組の特徴は、江戸時代の庶民である観客の受けとめる視点で歌舞伎を解説していることだ。 今週は、仁侠映画の原点−「夏祭浪花鑑」。 楽しみだ。
日本人が見えてくる”
解説は、歌舞伎の脚本や製作に携わっていて、「吉原手引草」で直木賞作家となった松井今朝子。
先週の「義経千本桜」狐忠信編では、狐という動物を見て人間としての自分を省みる視点をたっぷりと解説していた。
来週は、 スペクタクルが芝居を変えた−「楼門五三桐」。
以降、 「貞子」以前の最強キャラクター 和製ホラーの女王−「東海道四谷怪談」 。
幕末版「俺たちに明日はない」−「三人吉三廓初買」 。
と続き、江戸庶民が愛した歌舞伎が現代の映画にも影響している展開も興味深い。