本国アメリカでは大ヒットの「ダークナイト」「アイアンマン」「ファンタスティック・フォー」「X−MEN」等の ”アメコミ・ヒーローもの”は、日本では興行的にヒットしないようだ。 私は「ウオッチメン」という名前すら、これまで聞いたことがなかった。 スーパーヒーローたちは何故殺されていくのか という興味を繋ぎながら話は進行し、その間彼らの過去の活躍や人生が綴られ、この世界の背景である核戦争危機が描かれるという構成だ。 中学生のころだろうか、”核戦争で地球は消滅する”という恐怖感を抱いていて、人間には何ができるのかを真剣に悩んだことも。 SF小説の最高権威ヒューゴー賞を受賞したコミックというだけに、中身は濃く、 2時間43分という長さを感じさせない面白さ。
この映画は今週の金曜日で上映終了となるというので、あわてて観にいったが、渋谷の映画館は、そのとおりガラガラ。
”スーパーヒーローたちが一人また一人殺されていく”
という予告編を観ているだけの予備知識しかなかったが、このウオッチメンの映像ワールドに最後まで圧倒された。
そして世界に平和を導く衝撃の”秘策”が、明らかにされるという壮大な物語。
ふと、そんな時代を思い出した。
(3時間10分版があるというのだから、さらに驚き)