映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

”七人の侍”はこうして作られた


昨日、NHKBS2で、「クロサワ アイカーブ特集
七人の侍”はこうして作られた」が放映された。


黒澤明監督自身が出演した「七人の侍」の貴重なメイキング映像(1991年NHK製作)。


冒頭、黒澤監督が製作意図を語る。
「当時の映画は淡白なものが多い。観客にたっぷりご馳走を食べさせてあげる。」


脚本作りは、百姓が侍を雇うというコンセプトでスタート。
熱海の旅館に泊りがけで、黒澤監督と小国英雄橋本忍

                            75年リバイバル上映時のパンフレット↑

の3人が別々にシナリオを書き、全員が読んでから、また3人が別々に書く、という繰り返しで脚本が作られたという。
だからこそ、練りに練られた作品となった。
日本映画の父・牧野省三が映画は、「一スジ(脚本)二ヌケ(撮影)三ドウサ(演技)」
といったように、まさに脚本こそが映画の核といことがわかる。


スタッフの映画に賭ける情熱と執念がすごい。
映画全盛期の映画作りも知ることができる格好の番組だった。