映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「グーグーだって猫である」

少女漫画家の麻子(小泉今日子)が13年暮らした
猫のサバを亡くして、悲しみのなか、ある子猫と出会い、元気になっていく・・


映画ジャンルに”親子の成長物語”というのがあるが、
この親子は漫画家と子猫。

ペットブームの昨今ペットは家族と同じ扱い。


グーグーと名付けられた子猫も、ひとり立ち、恋の予感、
と忙しい。吉祥寺の街と溶け込んで、グーグーの行動がなんとも愛くるしい。
とはいっても、グーグーはあくまで脇役。


グーグーに元気をもらう独身女性を描いた映画で、小泉今日子がはまり役で魅力的。
日常をさりげなく描きながら死をもみつめる。

 

死神が登場する場面で、イングマール・ベルイマン監督の「第七の封印」を思い出した。メルヘンチックな世界に磨きをかけた犬童一心監督作品。