見応えあるクライム・サスペンス映画で、 冒頭の緊急入院、出産そして殺人事件と死体処理と 暗黒世界での復讐、裏切り、逆転劇が理路整然と描かれ 「ロード・オブ・ザ・リング」三部作のアラゴルン役で一躍有名となった ヴィゴ・モンテーセンが、とにかく魅せる。 監督は、「ザ・フライ」や「ヒストリー・オブ・バイオレンス 」などで鬼才と呼ばれる 平日で公開から1か月以上経っているにもかかわらず日比谷シャンテ・シネはよく入っていた。
文句なしの面白さ。
イギリスでのロシアンマフィアの世界を黒を基調とした映像で迫る。
静かな緊張感にあふれ、ぐいぐい画面に引き込まれる。
これがクライム・サスペンス映画の真髄。
、最後は”救い”という展開がみごと。
特に全世界で騒然となったというサウナで全裸の戦いは、すさまじい。
マフィアのボス役のアーミン・ミューラー・スタールは温和な態度が逆に怖く、
助産婦役のナオミ・ワッツも異様な雰囲気によくあって、
ふたりが脇をしっかり固めて、ドラマを盛り立てる。
口コミで評判が広がっている映画なのだろう。