映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「ノーカントリー」を試写会で観ました


昨日、試写会(ヤクルトホール)で観てきた。


どうしても観たくて初めて出した試写会の応募に当選。
応募には年齢も記入するので、シニアには(FOR OLD MEN)当たらないのではないかと思っていたので、

当選は意外だった。
原題が”NO COUNTRY FOR OLD MEN”なのだから

かな(笑)。 

 

”殺人”が衝撃的だった映画といえば、

ヒッチコックの「サイコ」があるが、この「ノーカントリー」に登場する男シガーも衝撃的だ。


彼はコイン・トスをして、意味もなく人を殺すし、殺し屋として執拗に獲物も追い、殺人を重ねる。
観客には、彼の過去も性格も分からない。
恐ろしい彼を映画はただ冷静に描くだけだ。
この緊張感が映画の醍醐味。



シガーを演じたハビエル・バルデムがアカデミー助演男優賞を獲得したのも、

うなずけた。

 

監督は、「バートン・フィンク」「ファーゴ」等、独特な映像で知られたコーエン兄弟
”犯罪とそれに関わった人間の転がる運命”をテーマに今回も予想を裏切るストーリー展開と独特のユーモアも交えて、監督の映像世界をたっぷりと楽しむことができる。

 

逃げる男、追う殺し屋、追うOLD保安官、はたして最後に残るのは誰か?
この国はいったいどうなっていくのか?
これもポイント。