前編。 出ずっぱりのゲバラ役、ベニチオ・デル・トロの演技が見どころ。
カストロに共鳴したゲバラが、わずか82名の同志とともにキューバに上陸しジャングルのゲリラ戦を展開するところから、キューバ革命の成功、国連での演説までが
これを、「トラフィック」のスティーヴン・ソダーバーグ
監督は、ただゲバラを追うだけの映画に仕立てた。
ゲバラの言動が観客に示されるだけ。
そのために、ゲバラが負傷した兵士を助ける行動や民衆に示す情愛、裏切り者に対する過酷な仕打ちが行動で示され、彼が話す言葉とが積み重なって、人間ゲバラをあぶりだしていく。
革命が成功した時に本来は感動的に描くという場面も、ただゲバラを追うだけ。
戦闘場面が多いが、あえてアクション映画風には撮っていないので、戦闘アクションを期待すると肩透かしとなるので注意。
これらも監督の意図なのだろう。
見終わってから、ずっしりとくる映画だ。