映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」

 

 

 

 

 

 

 

 

1979年、スチーブン・ソンドハイムの作詞作曲でトニー賞8部門を受賞したミュージカルの映画化。

ジョニー・デップも見事な歌いっぷりを披露している。

ミュージカルといっても、ホラーか怪奇映画のようで、これほど血みどろ場面が多い映画はあまり観たことがない。
それだけに観客は覚悟が必要だ。
それゆえ、この手の映画が苦手の人には、お勧めできない。

だが、音楽は美しく、モノトーンの画面は雰囲気にぴったりだし、なによりジョニー・デップのせつない想いを滲み出した演技には感心する。
いま最も油がのって、ハリウッド最高のドル箱スターであることを、またもや証明。
日本でも、現在2週連続ダントツ第1位の興行成績だ。
これも、彼が最も信頼を寄せるティム・バートン監督の手腕なのだろう。

ミュージカル・ファンでなくとも、
 悲劇的ラブストーリーとして、素直に感情移入できる作品。