東京新宿で単館ロードショー。
平日にもかかわらず、テアトル・タイムズスクエアは満席。
アムステルダムの市警団を描いたレンブラントの世界的名画「夜警」。
この絵の完成後に彼の人生が破滅していったのは、いったい何故か?
絵画の中に密かに描かれたものとは?
この絵を依頼した張本人たちの犯罪をも暴く。
監督独自の解釈で、レンブラントの転落人生を描く映画。
監督・脚本はイギリスのピーター・グリーナウェイ。
「英国式庭園殺人事件」(82年)で特異な構図やその作風で注目され、「コックと泥棒、その妻と愛人」(89年)で一躍世界的となった個性派作家である。
その作風は独特だ。
堂々たる歴史絵巻、絵画そのままの陰影、舞台劇をみているような構図や展開、これらが渾然一体となって、映画的に語る。これが見どころ。
なお、この映画を観る前に絵画のほうの「夜警」をよく観ておくのがよい、
そのためか、映画館の入口前には実物大の絵画「夜警」が展示されてあった。
映画も絵画も、そして人生も、「演劇的」!