映画は時代を映す鏡 

<ブログ18年目です>

めがね

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ヒット作「かもめ食堂」のスタッフらが再び集結して作った最新作「めがね」が、これもヒットしているという。

先週末の映画興行成績では、1スクリーンあたりでみると、1位が「HERO」で

2位がこの「めがね」

小さくてしかも少ない上映館で効率よい興行成績をあげるという狙いが的中したようだ。



この映画、特にドラマは展開しない。

南の島に来た一人の女性(小林聡美)、かき氷を売る先客(もたいまさこ)など3人の女と2人の男そして犬1匹が登場する。



砂浜で毎朝行われるメルシー体操(上記ちらしは体操シーンです)。

毎日の食事(これがすべて、見るからにおいしそうなのだ)。

そしてアズキ入りかき氷。

マンドリンの響き。海岸の波、風。

すべてがのんびりと。

これらが、実に心地よい。



それだけの映画だが、現代が失った大切なものを思い起こしてくれる。



荻上直子監督(脚本も)は独自のスタイルを身につけており、その独特の表現はすこぶる魅力的である。