"「勉強もいいけど、大人になたら素敵な恋をするのよ。
ベルマークを集めているように幸せな恋を。」”
恋愛小説大好き男が、小説と1枚のCDを持ってきた。
それが大崎善生著「タペストリーホワイト」(文藝春秋。06.10.30刊)と、キャロル・キングのアルバムCD「Tapestry つづれおり」(1971)。
このアルバム、全世界で2000万枚のセールスを記録したという名盤らしい。
この本は、著者と同世代の女性が主人公で、キャロル・キングの歌をそれぞれのキーワードにして物語が展開されている。
1.Will you Love me tomorrow ?
2.You've got a friend
3.It's too late
4.Tapestry
CDを聴いてから、小説を読む。そんな読み方がぴったり。
キングの乾いた声に、切実で実直な物語。
音楽のイメージが広がっていくところを楽しみたいので、映画化は期待しないほうがよさそうである。
優しい気持ちにさせてくれるさわやかな青春小説。
本の装丁もいい。
本は返したので、自分も1冊購入して書斎に飾っておこう。